桂川と由良川の分水界

桂川と由良川の分水界 (南丹市日吉町上胡麻新町)

JR胡麻駅から北東に2kmほど行くと「水分の路」がある。新町側の案内板には、「胡麻分水界。海抜約210m。道路を中央に左が太平洋(淀川)、右が日本海(由良川)」と記されている。同じ案内版がJRを超えた広野にも建っている。2つの案内板を結ぶ1.5kmほどの道に降った雨水は、南北の異なる方向に流れる。北に流れる水は、畑川から由良川に入り日本海へ。南へと流れる水は胡麻川から桂川、そして太平洋へ。このような日本海側と太平洋側の分水界を「中央分水界」といい、日本列島の背骨となっている。

この胡麻分水界が、日本海側と京都をつなぐ道であったことを示す『保津川沿岸図』が、府総合資料館に所蔵されている。この図には、「上胡麻原ノ取付ヨリ黒瀬マテ47町程。・・大八車」とある。丹波町黒瀬まで舟運で運んだ物資を、大八車で陸送し、胡麻川から舟で京都まで運んでいたのであろう。

(カッパ研究会世話人:鈴木康久)